有力選手が世界へ移籍 日本サッカー弱体化

ドリブル

1993年の日本サッカーJリーグ設立や1998年のワールドカップ本大会初出場もあり、1980年代までに比べ日本のサッカー界のレベルは大幅に向上しました。しかしJリーグ設立当初は世界的に有名な選手の移籍が見られたものの、近年は世界レベルと言える選手のJリーグへの移籍は無くなりました。

日本代表チームがワールドカップ出場常連国となったことで、日本人サッカー選手のレベルの向上が顕著となり、海外リーグとのコネクションも形成されてきましたが、一方で国内有力選手の海外クラブへの移籍が増加し、日本サッカーJリーグの空洞化が問題となっています。

国内プロサッカーリーグの空洞化は、日本だけでなく世界各国で顕在化している問題です。レベルの高い海外リーグへの移籍は選手レベルの底上げに繋がりますが、海外組の有力選手中心による代表チームはサッカー人気が向上する反面、Jリーグ所属選手たちの知名度をより低いものとすると同時に、Jリーグのレベルや人気低下を招いています。

代表チームのレベルアップのためには海外移籍を制限するわけにはいかないため、Jリーグ所属選手の強化や人気向上を目指すためにも、今後は一歩進んだ戦略が求められています。